かつて「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズが流行したことがありましたが、いつの時代も白い歯は多くの人のあこがれです。そのことは、ホワイトニング市場は右肩上がりに成長を続けていることからも明らかであり、この流行をビジネスチャンスにつなげようとセルフホワイトニングサービスを行おうという人が増えています。
そこで以下では、そういった方にお勧めの業務用のホワイトニング機器について見ていくことにします。
現在国内では、様々なタイプの業務用のセルフホワイトニング機器が販売されています。もっとも、それらの仕組みそのものは共通している部分が多く、極端に大きく違っているわけではありません。一般的に流通しているものの多くは、歯に専用のジェルを湿布した後で、その上からLEDライトを照射することによって光触媒を発生させ、その効能によって歯の表面に付いているステインなどの頑固な汚れを浮かび上がらせて取るという仕組みになっています。
もっとも、基本的な仕組みが共通であるからといっても、どの機種を選んでも同じであるというわけではありません。特にビジネスとしてセルフホワイトニングを行おうということであれば、機種ごとの特徴をしっかりと理解し、目的に合ったタイプのものを選ぶことが必要不可欠なのです。
それでは、ここからはセルフホワイトニング機器の中でも典型的な幾つかのタイプを挙げた上で、それぞれの特徴について簡単に見ていくことにしましょう。まず、一つ目に取り上げる機種は、国内製品で購入後にメーカーから臨店講習やセミナーなどの運営サポートを受けることができるというタイプです。
手厚いアフターサービスが付帯されているため、ビジネスを行う上で困ったことが発生したような場合にはコールセンターなどに気軽に問い合わせることが可能です。加えて、このタイプの機種には、購入時にホワイト溶液やマウスオープナー、歯ブラシといった実際に機器を使ってホワイトニングを行う場合に必要となる消耗品が含まれているものがあり、それを選べば1台購入するだけで開業において用意しなければならない機材一式が概ねそろえられることになります。
二つ目にお勧めする機種は、一つ目のタイプと同じく導入講習などのサポートを受けることができることに加えて、海外製であるがゆえに、他の機種に比べて比較的単価が安くなっているタイプです。機器の値段が安くなっているため、ビジネスを始める際に必要となる初期投資を抑えたいという人にも向いているといえるでしょう。
このタイプの機器の中には、各パーツを分解することが出来るため、専用のキャリーケースに入れて簡単に持ち運びができるという特徴を有するものがあります。そのため、そういった機種を選べば、わざわざ開業するのにオフィスを構えなくても、クライアントの自宅などに赴いて施術する出張サービスに特化してビジネスを始めることも可能です。
ホワイト溶液などの備品がセットになっているものもありますので、そういったタイプを購入すれば、すぐに開業することが出来るのもうれしい点です。
三つ目に取り上げるタイプは、機器代が0円というユニークなホワイトニング機器です。機器代が発生しない代わりに、初期費用として一定金額の支払いが必要となりますが、それだけを支払えば十分な量のホワイトニングキットが付属したり、施術研修を受けることができるため、コストを抑えて開業するにはぴったりの商品となっています。
機器代がかからないのは、買取りではなくレンタル方式となっているためで、入手後は月額のレンタル料が必要となる点には留意しなければなりません。もっとも、ビジネスが軌道に乗るか分からない状態で大きな投資を行うのはリスクが伴うため、それを避けたいという場合にはこちらのタイプの機種を選ぶと良いでしょう。
ホワイトニング機器の選び方はいくつかありますが、もっとも重要なのは導入することがクライアントの獲得につながるかということです。そこで、その観点からチェックすべき3つのポイントについて、次に見ておくことにしましょう。
第一にチェックすべき点は、ワット数で表示されるその機器の出力量です。基本的に出力量が大きければ大きいほど、施術した際の光触媒の効能は高くなるため、より強力なホワイトニング効果が得られることになります。もっとも、出力量は単に大きければよいというものではなく、大きすぎると逆に歯にダメージを与えかねません。
そのため、50から55ワット程度のものがもっとも適しているという点を理解しておくようにしましょう。また併せて購入する機器はメーカーが安全性能を保証しているものを選ぶことも大切です。照射する光に紫外線が含まれているようなことがあればクライアントが日焼けしてしまう恐れがあるため、そういった危険性がある危機は避けなければなりません。
第二にチェックすべき点は、機器の支払い方法です。すでに見たように、機器の値段は機種によって大きく異なりますが、値段だけでなく、一括払いだけしか認められていないのか、分割払いも選べるのかといった支払い方法についても知っておくことが重要です。
機種によっては購入ではなく、月額払いのレンタル方式を採用しているものもありますが、値段が高くても分割払いするものを選べば、初期投資を抑えることは可能です。そのため、買取方式とレンタル方式のどちらが良いかという選び方をするのではなく、月々の支払い金額がいくらになるかを見て、それを支払うことが出来るキャッシュフローを構築できるかどうかという観点から機種を絞り込むようにすると良いでしょう。
さらに、チェックポイントの三番目は、購入後のメーカーによるアフターサポートです。ホワイトニング機器は購入して終わりではなく、その後にそれを使ってクライアントに施術することになるため、何かあったときに万全のサポートをしてもらえることが非常に重要です。
また、機種によっては開業を支援してくれるようなサービスが付帯しているものもありますので、一からビジネスをはじめようという場合には、そういったタイプのものを選ぶとよいでしょう。ホワイトニングビジネスは特別な資格を取得せずともはじめることができますが、その分、他者に優位するためには一定のノウハウが求められますので、豊富な情報を収集しているメーカーからサポートを受けられるというのは大きな魅力であるといえます。